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さいたま市緑区のH様へ屋根塗装と外壁塗装、付帯部の塗装、コーキングの打替の見積説明に伺いました。ご夫婦お揃いで熱心に耳を傾けて下さり大変有難うございました。
H様はシーベースをインターネットで探されたとの事です。ここ数年インターネットからの見積ご依頼がとても増えています。大変有難い事です。
シーベースのホームページは2016年の夏頃から現在まで約8年間ずっとグーグルやヤフー等の検索サイトで「さいたま市 塗装」や「さいたま市 外壁塗装」、「さいたま市 塗装業者」等というキーワードで検索するとトップページに表示され続けています。
検索順位を上げるのは大変な苦労が要ります。検索順位は日々のデータの蓄積により上下に変動するため「有益な情報だ」とグーグルやヤフーから判断された内容のページがより上位へと表示されます。
昨年秋からはインスタグラムやグーグルのビジネスプロフィールも始めました。今まで真面目にこつこつと地道に堅実に仕事をしている事を評価してくれているものだと考えます。とても有難い事です。
うまくシーベースに辿り着かれた方は非常にラッキーだと思います。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。
静かで緑豊かな環境の良い住宅地に立つ築31年の2階建てで、2回目の塗装工事です。
屋根はスレート瓦で釘浮きや棟板金のジョイントの隙間も見られました。大変厄介な事に前回塗装した業者は水性塗料を使ってしまったため塗装の接着が甘く、劣化も激しくてあちこち剥離が見られました。こうなると普段使用している溶剤系塗料は使用できません。
水性塗料は溶剤系塗料と比較して屋根に使用した場合耐久性は約半分程度になってしまうため余程の事が無い限り使いません。
棟板金の釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
板金のジョイントの隙間からも雨水は侵入します。この部分からの雨水はスレート瓦の下のアスファルトルーフに流れてしまいます。
アスファルトルーフィングというのは紙にアスファルトを染み込ませ雨もりを防ぐための物で防水紙や防水シート等とも言われています。屋根瓦の下に敷き屋根瓦が欠けたり強風で雨水が屋根瓦の隙間から下に落ちてもその下の野地板(屋根瓦を乗せるための板)に雨が染み込む事を防ぎます。
ただ一般的な住宅等で使用されている物は寿命が7~8年の物が多く、経年劣化でアスファルトが蒸発してしまい、ただの新聞紙の様になってしまいます。こうなると侵入した雨水はその下の野地板に染みて腐れの原因になります。
前回の工事でスレート瓦の上下の重なり部分が相当埋まっていました。これでは雨がスリットから入った後、抜けにくくなってしまうため野地板を湿気で痛めてしまいます。この湿気のせいか瓦の上下の重なり部分からは苔が噴き出している箇所も見受けられました。
棟板金の釘浮きの補修や釘頭のコーキングによる留め、板金のジョイントのシーリングを行い、屋根瓦にはタスペーサーを装着してからエスケー化研株式会社のクールタイトシリコン遮熱塗料での塗装をお勧めしました。これは太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。屋根材の太陽光と熱によるダメージも軽減されます。またこの塗料はさいたま市より補助金が支給されるため僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
タスペーサーというのは株式会社セイムの屋根塗装用部材で屋根瓦が上下に重なっている隙間から雨水の排出がされやすい様にするためのポリカーボネート製のクサビ形の部品です。通気も良くし下地の材木の腐れも起きにくくするための部材です。
破風・鼻隠は板金が巻かれていました。部分的ですが隙間が有り、ここから入った雨水が軒天の隙間から流れ出し塗装膜を湿気が押して傷んでいました。
隙間を補修してから同社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
ケイ酸カルシウム板の軒天には軒天どうしの隙間や外壁の取合には隙間が見られました。隙間を補修してから日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗りかえをお勧めしました。
外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)でした。
僅かに反りやひび割れが見られました。外壁のジョイントコーキングは固くなって寿命が来ていました。
またチョーキングが激しく、指で触れると傷んだ塗料が着いてしまいます。チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。
外壁塗装は現状と同様にツートンカラーとし、同社のパーフェクトトップでの塗りかえをお勧めしました。
霧除やフード、雨戸、水切等の鉄部も経年劣化で色褪せていました。幸い錆の発生は見られませんでした。これ等の箇所は目荒らしをしてからクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
目荒らしというのはサンドペーパーやナイロンタワシで表面を擦り微細な傷を付ける事です。古い塗装面も同様の作業を行って、劣化塗膜を除去します。この場合はケレンと言います。錆落としの作業もケレンと言います。
表面に微細な傷が付くと塗膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
逆にケレンや目荒らしが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程をきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
バルコニーは珍しいモルタル防水になっていました。表面のひび割れは激しいため雨水の侵入が懸念されます。一般的にモルタル防水の下地はシート防水等になっている事が多いのですが図面には詳細が無いため油断は出来ません。また仮にシート防水になっていたとしても劣化によりしっかり防水がされているのかもわかりませんので、ウレタン塗膜防水をお勧めしました。
ウレタン塗膜防水と言うのは施工中はドロドロした液体ですが乾くとゴムの様なウレタンで継ぎ目の無いシームレスな防水層を形成する方法の事です。シート防水と比べると雨もりが発生した際等にどこが剥がれているのか、穴が空いているのか等見つけやすい点が利点です。 シート防水の補修を何度頼んでも雨漏りが止まらなかったという話をよく聞きますが、これは不具合箇所を適切に見つけられなかったため補修に見落としが発生するからです。
また、地震等で多少の歪みが起こっても割れたり剥がれたりする心配が無いところが利点です。
樋も変色やジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。
塀はブロックにパターンが付けられて塗装されていましたが、天場部分は何故か塗装されていない箇所が有りました。あちこちに膨れが発生して塗装膜も破れが見られました。ひび割れも発生していました。こうなると内部にかなりの湿気が溜っていると思われます。塀は外壁と同じ工程、同じ塗料での塗りかえをお勧めしました。
何社か見積を取られていると思いますが、安いという事にとらわれず、きちんとした補修を行う優良な塗装業者をお選び頂きたいと思います。