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さいたま市北区のK様より屋根塗装と外壁塗装、付帯部分の塗装、ベランダ防水の見積ご依頼を頂きました。
静かで緑の多い住宅地に立つ築32年のお住まいで3回目の塗装工事になります。お庭も広くたくさんの植栽が目を楽しませてくれます。一見築30年以上経っている様にはとても見えない洒落たデザインでほとんど劣化も見当たりませんでした。
K様はリピーターのお客様です。2002年に屋根塗装と外壁塗装、窓周りのシーリング、ベランダのFRP(繊維強化プラスチック)防水、付帯部分の塗装工事を施工させて頂き、2014年に再び同様の施工を、2020年に樋の補修工事をさせて頂き、今回で3回目のご依頼になります。覚えていて下さり大変有難うございます。ご夫婦ともご健在でにこやかなご様子は22年前からずっとお変わりございません。
以前工事をさせて頂いたお客様からのご依頼は大変嬉しいものです。塗装業界はクレーム産業界と言われる程トラブルが多い業界で優良な塗装業者を探すのはとても大変です。再びご依頼を頂けるのは前回ご満足頂けたからだろうと思います。
屋根はスレート瓦で表面の塗装がやや経年劣化していたものの材質等はほとんど問題は有りませんでした。前回遮熱塗装にしたため熱や太陽光によるダメージが軽減されたからだと思います。
前回かなり丁寧な施工をしたおかげで今回は棟板金の留め釘には浮きも無くジョイントのシーリングも問題有りませんでした。シーリングというのは竣工時にはもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
前回の塗装工事ではタスペーサーを使用したため雨水の抜けも良く屋根全体も湿気等は有りませんでした。
タスペーサーは平板スレート瓦の重なり部分に、くさび形のポリカーボネート製の部品を挟む事で、雨水の排水を容易にする物です。
鼻隠も良好でジョイント部分も隙間等は発生しておらずしっかりとしていました。そのためケイ酸カルシウム板製の軒天も真っ白で染み一つ無く、内部にも湿気が有る様には見受けられませんでした。
外壁はモルタル製で22年前にひび割れの補修をしましたが今回はひび割れもチョーキングも見当たりませんでした。
チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク(白墨)の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。これがあまり酷くなると、塗装しても表面の粉状の物と一緒に剥がれ易くなるため長持ちしなくなってしまいます。外壁の撥水力もしっかりしていて汚れも目立ちませんでした。窓周りのシーリングも良好です。
雨戸や霧除などの鉄部や樋も変色などが少なくとても良好な状態を保っていました。ベランダのFRP(繊維強化プラスチック)防水床も庇が有るせいかほとんど傷みは見られませんでした。
元々しっかりした造りの上に10年周期でシーベースによる塗装工事をされて来たため全体的に非常に良好な状態を保っていました。
これだけ良好な状態ですと塗装工事はまだ5年位先でも良いのですが虫歯と同じで傷んでから治療するよりも傷まない様にケアする方がずっと歯の寿命が延びる様にお住まいにも同じ事が言えます。
見積書の作成に10日前後頂きたいと思います。宜しくお願いします。