施工内容 | 屋根は、釘浮補修と雪止め設置。 |
施工エリア | さいたま市大宮区 |
使用塗料 | 外壁/窯業系サイディング |
施工期間 | 約3週間弱 |
施工を終えて | 築12年で初めてのメンテナンスです。施工の不備が見られましたが丁寧に補修しました。 |
屋根には雪止めが有りませんでした。
外壁の一部に剥離が見られ、反っていました。雨水の侵入が懸念されます。
破風・鼻隠やモールのジョイント部は隙間が空き、雨水の侵入のため苔の発生が見られました。
外壁は1階、2階とも撥水性が低下していました。
ジョイント部分の隙間は問題です。雨水が侵入しない様にシーリングが必要です。
ベランダのFRPを守るためのトップコートは剥離していました。元々接着が悪く、ペラペラと捲れてしまう状態でした。きちんと不良塗膜を除去し、丈夫なトップコートを行わなければなりません。
腰壁には苔が発生していました。コーキングの劣化やジョイントの隙間から雨水が侵入したため内部にかなりの湿気が有ります。
表面に見える以上に内部の木材等が湿気で腐る危険が有ります。シーリングを徹底させます。
高圧洗浄
弱った塗膜や汚れ、苔等を落とします。この作業をきちんとしないと、塗料の吸着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
シーベースでは高圧洗浄の時は必ず樋清掃を行います。意外と樋には枯葉などのゴミが溜まっているものです。洗浄する事で樋の詰まりは勿論、変形等も防ぐ事が出来ます。
釘浮補修
釘が浮いていると釘穴の隙間から雨水が侵入し、内部の木部を腐らせます。しっかりと留め直しました。釘が緩くなっている時は一回り太いビスを使用するか、コーキングによる頭留を行います。
雪止め設置
この瓦は平板形状なので差し込み式の雪止めは使用できません。1枚ずつ瓦を外し、雪止めを設置します。
窓回りのシーリング
外壁とサッシや換気フードの隙間をシーリングして雨漏りが起こらぬ様にします。
外壁の反り部分の補修
可能な限り内部の木部に釘打ちします。どうしても下地の木部が無い場合は雨漏りせぬ様にしっかりとシーリングを行います。
外壁の反り補修
外壁のジョイント部分に反りが有りました。釘で留めます。
破風・鼻隠、モールジョイントのシーリング
ジョイント部分には隙間が発生し、雨水の侵入が見られました。これをシーリングせずに塗装してしまうと、剥離も早くなり家の寿命も短くなります。この様な隙間はしっかりと埋めなければなりません。
破風・鼻隠、モールの塗装
溶剤系シリコンで塗装しました。
樋塗装
樋は塩化ビニール製なので溶剤系シリコン塗装で保護します。まずナイロンタワシ等を使用して目荒らし(劣化した塗膜を落とし表面に微細な傷を付ける事)します。こうする事で塗料の接着が良くなり長持ちします。また、目荒らしにより表面が滑らかになるので塗装した時に美しく仕上がります。
軒天塗装
軒天は建物の湿気を逃がす箇所なので、透湿塗料で塗装します。雨シミや汚れで黒ずんでいた軒天も真白く塗り替えられ、明るくなりました。
2階外壁-下塗
シーラーで下塗します。サイディング材の補強と、仕上げ塗料の接着を良くします。
2階-外壁の中塗、上塗
2階は単色で塗り替えます。中塗と上塗は同じ塗料を使います。合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
1階外壁のUVプロテクトクリア塗装-中塗
高意匠サイディングに紫外線をカットする透明な塗料を塗装します。長年の紫外線や雨水により、外壁は艶を無くし、撥水性も低下していました。この塗料を塗る事で元の輝きを蘇らせる事が出来ます。
1階外壁のUVプロテクトクリア塗装-上塗
この塗料は紫外線をカットし、撥水性を高めるために外壁の寿命を長持ちさせてくれます。また汚れが付きにくく、カビや藻の発生も防いでくれます。細かい所はハケや小さなローラーを使用して、隅々まで丁寧に塗装して行きます。
2層塗って厚みを持たせて強度を増します。
コーキング打替-充填準備
コーキングが経年劣化で痩せてくると、ひび割れや剥離が発生します。すると、その部分から雨水が侵入するために内部の木部を腐らせたり、サイディングに染み込んで反りが発生したりします。
コーキングの上から塗装すると、コーキング剤と外壁塗料は膨張率の違いから破れる事が有ります。シーベースでは外壁塗装の後、コーキングを打替る様にお勧めしています。
始めに既存のコーキングを撤去し清掃後にボンドブレーカーを貼ります。今回下地の無い箇所にはバックアップ材を入れてコーキングが適切に充填される様に調整します。
コーキングの施工例-1 >>
コーキングの施工例-2 >>
コーキング充填-2階部分
ゆっくりと丁寧に斑が発生しない様に慎重に充填します。
コーキング充填-1階部分
シーベースでは1階、2階ともに外壁色に合わせてコーキング色を選びます。こうする事で自然で美しい仕上がりになります。
シャッターボックス塗装
この部分はガルバリウム鋼板なので溶剤系シリコン塗料で塗装します。
霧除塗装
この部分もガルバリウム鋼板なので溶剤系シリコン塗料で塗装します。
ベランダ床の下地処理-不良塗膜剥離
表面の不良劣化塗膜をサンダーやナイロンタワシ、スクレイパーで落します。丁寧に落とさないと新しい塗装をしても吸着が悪く長持ちしなくなってしまいます。
ベランダ床の下地処理-清掃
表面に油分が有る場合はアセトン等で油分を除去します。こうする事で次に塗装する塗料の接着が良くなります。
ベランダ床-下塗
プライマーを塗ります。これは仕上げ塗料との接着を良くするためです。
ベランダ-トップコート-中塗、上塗
トップコートを2層重ね塗りします。FRPは、光や水に弱いのですが、トップコートで保護されます。
水切塗装
水切はガルバリウム鋼板です。よくガルバリウム鋼板は錆びないと言われますが、切り口や傷のついた部分は錆びが発生します。また、どうしても色褪せしてしまうので塗装によって美しさを蘇らせ、錆びから守ります。
まずナイロンタワシ等を使用して目荒らし(劣化した塗膜を落とし表面に微細な傷を付ける事)します。こうする事で塗料の接着が良くなり長持ちします。また、目荒らしにより表面が滑らかになるので塗装した時に美しく仕上がります。
屋根には雪止めが設置されました。これで横樋やベランダ床に雪が一挙に滑り落ちてダメージを与える心配が無くなりました。
ベランダの腰壁も床も美しく塗り替えられました。隙間のシーリングもされたので内部からの苔の発生も抑えられます。
トップコートは丈夫に生まれ変わりました。これでFRPも安心です。
隙間が空いていた破風・鼻隠やモールのジョイント、外壁のジョイテント部分も全てシーリングされ雨水の侵入の心配が無くなりました。
コケの生えていた外壁もきれいに生まれ変わりました。撥水性が格段にアップしたのでお住まいの寿命もぐんと長くなります。
真っ白に塗り替えられた軒天で、建物全体がぱっと明るくなりました。1階はクリア塗料(透明な塗料)を使用したので元々の柄が蘇りました。2階の外壁色とも良く調和しています。
まるで新築の様に美しく蘇りました。色々とご不便をお掛けしました。大変有難うございました。