施工内容 | 屋根/エスケー化研株式会社/クールタイトシリコン(遮熱)/CLR-167 ニューフォレスト
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施工エリア | さいたま市西区 |
施工期間 | 3週間 |
施工を終えて | 手入れの行き届いた広いお庭にぴったりの素敵なお住まいでした。破風・鼻隠や軒天、アルミスパンドレル、配管等・・・かなり色を変更しましたが、お選びになった色の組み合わせが素晴らしく上品で美しく仕上がりました。 |
ガルバリウム鋼板の屋根は折り曲げた部分からかなり錆が発生していました。
樋も経年劣化で加水分解が進み変色していました。
破風・鼻隠には塗膜剥離や隙間の発生が見受けられました。
外壁の色褪せ、アルミスパンドレルの変色も進んでいました。
外壁のジョイント部分のコーキングは痩せて剥離やひび割れ、穴あき等が見られました。
ベランダのFRP(繊維強化プラスチック)防水部分はトップコートの剥離が見られました。
高圧洗浄
不良塗装膜や汚れをしっかりと落としました。この作業をきちんとしないと、塗料の吸着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
シーベースが塗装工事を行う場合は必ず樋も清掃します。枯葉や泥が詰まったり、重みで樋が歪んだりするからです。
屋根板金の釘浮補修
屋根板金の釘は10年もすればどこのお宅でも必ず釘浮が見られます。放置すると僅かな隙間から雨水が侵入して内部の貫板を腐らせます。
ケレン
屋根はガルバリウム鋼板なのですが折り目は弱いので錆の発生が見られました。
目の細かいサンドペーパーやナイロンたわしで擦り錆を落とします。
屋根の下塗-錆止塗装
再び錆が発生しにくい様にエスケー化研株式会社のミラクボウセイM(遮熱効果が上がるように白色を使用)で下塗をしました。
仕上げ塗料との接着も良くなります。
屋根板金の釘頭留
釘を打ち込んだだけでは再び浮いてくるのでコーキングで釘頭を固定します。
屋根板金のジョイント・コーキング
屋根板金で突き合わせジョイントは意外に雨が侵入しやすい場所です。
コーキングを打って隙間からの雨漏りを防ぎます。
屋根塗装-中塗
高遮熱塗料で中塗を行います。中塗と上塗は同じ塗料を使います。
屋根塗装-上塗
合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
目荒らし
塗装する前にナイロンタワシや極細目のサンドペーパー等で表面を均す事を目荒らしと言います。この作業をすることで表面に付着していた汚れやゴミを取り除き、表面が滑らかになります。
また目に見えない微細な傷を付ける事で塗料の吸着が良くなるため長持ちします。
破風・鼻隠だけでなく樋、フード、霧除、水切等、ほとんどの箇所は目荒らしやケレンが必要です。
破風・鼻隠の塗装
破風・鼻隠でジョイントの隙間を高対候のシーリング剤で塞いでから、溶剤系のシリコン塗料で塗装します。元々の色よりも大部濃くしてアクセントを強調します。
軒天塗装
軒天は建物の湿気を排出するので、透湿塗料を塗ります。元々はベージュでしたが真っ白に塗り替えられた軒天で、建物全体が明るくなりました。
樋塗装
目荒らしをし、溶剤系シリコン塗料で塗装します。
樋や配管は塩化ビニール製です。太陽光や雨水で加水分解という化学反応を起こして劣化して行きます。塗装する事でこれを防ぐ事が出来ます。
外壁クリア塗装1層目
模様の美しさを失わぬ様に透明な塗料を使用します。
外壁クリア塗装2層目
長年の紫外線や雨水により、外壁は艶を無くし、撥水性も低下していました。この塗料を塗る事で塗料が外壁に浸透し元の輝きを蘇らせる事が出来ます。
この塗料は紫外線をカットし、撥水性を高めるために外壁の寿命を長持ちさせてくれます。また汚れが付きにくく、カビや藻の発生も防いでくれます。
細かい所はハケや小さなローラーを使用して、隅々まで丁寧に塗装して行きます。2層塗って厚みを持たせて強度を増します。
配管塗装
樋と同様の手順で塗装します。元々グレーでしたので外壁との色彩バランスが悪いため、濃い茶色で塗り替えました。
シャッターボックス塗装
シャッターボックスはガルバリウム鋼板でした。ガルバリウムは錆びないと言われる事がありますが、それは全く傷の無い表面だけの事です。傷が付いたり、切り口部分は必ず錆びて来ます。
ケレンして錆を落とし、錆止め塗装後に溶剤系のシリコンで塗装します。
色はサッシと同色に調色します。
換気フード塗装
水切塗装
アルミスパンドレルの目荒らし
アルミは塗料を弾くため、通常の工程では塗装後に剥離してしまいます。
そうならぬように丁寧に目荒らしを行います。
アルミスパンドレル塗装
アルミ専用の特殊な下塗材で下塗した後、溶剤系シリコン塗料で中塗と上塗を行います。
既存コーキング撤去
カッターで切れ込みを入れ、ペンチ等で傷んだコーキングを撤去します。
ボンドブレーカー
コーキングが長持ちする様に、ボンドブレーカーを貼ります。こうする事でコーキング材が内部に引っ張られる事を防ぎ、結果的に長持ちします。
プライマー塗布
コーキング材とサイディング材の接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗ります。
コーキング充填
コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます
均し
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取ります。
コーキングの施工例-1 >>
コーキングの施工例-2 >>
ベランダFRP防水-不良塗膜撤去
不良劣化塗膜を丁寧にナイロンタワシやスクレイパーで落しアセトンで拭き取ります。落とさないと新しい塗装をしても吸着が悪く長持ちしなくなるからです。
ベランダFRP防水-プライマー塗布
仕上げ塗料との接着を良くするためにプライマーを塗ります。
ベランダFRP防水-トップコート
トップコートを2層重ね塗りします。FRPは水と紫外線に弱いのでトップコートによって保護されます。
エントランスタイル欠損
何か所かタイルの欠損が有りました。
エントランスタイル補修
似たタイルを貼って補修しました。
錆が発生していたガルバリウムの屋根もしゃれたニューフォレスト(モスグリーン)に塗り替えられ輝いています。
撥水性も格段にアップしたので金属屋根の下の野地板の寿命も大幅にアップします。
破風・鼻隠の隙間も補修されて雨水の侵入の心配も無くなりました。
ぼやっとしていた色を濃い茶色に変更した事でアクセントになり、軒天の白色とのコントラストもきれいです。
樋も塗り替えられて輝いています。
ベランダ床FRP防水はトップコートを塗り替え、明るくなりました。これでFRPも守られます。
エントランスのタイルの隙間も軽量モルタルで補修され、水切も濃い茶色に塗り替えられてぐっと引き締まりました。
ベランダのアルミスパンドレル外壁も外壁と違和感無い色彩で塗り替えられました。
庭の木々の緑と屋根の緑が美しく調和しています。
とても上手な色彩の組み合わせをお選びになったと思います。