施工内容 | 屋根/エスケー化研株式会社/クールタイトシリコン(遮熱塗料)/CLR-168アイアンブルー 外壁2階/日本ペイント株式会社/パーフェクトトップ/ND370白に近いベージュ 外壁1階/エスケー化研株式会社/クリーンマイルドシリコン/HN70グレー コーキング/オート化学工業株式会社/オートンサイディングシーラント シャッターBOX・水切/エスケー化研株式会社/クリーンマイルドシリコン 樋/エスケー化研株式会社/クリーンマイルドシリコン
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施工エリア | さいたま市中央区 |
施工期間 | 約2週間 |
施工を終えて | デザインに凝った素敵なお住まいでした。屋根は湿気が多く苔がかなり発生していました。瓦の劣化も進みひび割れも多く見られました。 そのためタスペーサーを使用して湿気が抜けやすくしました。 外壁は窯業系サイディングとガルバリウム鋼板スパンドレルの組み合わせでしたので、施工方法や塗料を工夫しました。 屋根をアイアンブルーにし、外壁を白とグレーの組み合わせにしたことでとても洒落た雰囲気に仕上がりました。 |
屋根のスレート瓦は塗装膜が無くなり撥水性が低下しており、ひび割れも目立ちました。
屋根板金の釘は浮いて錆が出ていました。板金の中には厚さ12㎜位の貫板(木材)が入っており、ここに釘で留めていますが、釘が浮いてしまうと雨が伝って内部の貫板が腐りやすくなります。
コーキングは痩せて隙間や剥離が発生していました。ここから雨水が侵入すると内部の材木を腐らせたりサイディングを脆くします。また反りも発生する事が有ります。
外壁の1階部分はガルバリウムのスパンドレルでした。換気口回りなど、やや隙間が発生していました。
ベランダFRP(繊維強化プラスチック)床防水のトップコートは劣化で痛み、外壁は湿気のためひび割れが発生していました。
高圧洗浄
屋根の苔や汚れ、不良塗膜をしっかりと落としました。シーベースが塗装工事を行う場合は必ず樋も清掃します。枯葉や泥が詰まったり、重みで樋が歪んだりするからです。
外壁の不良塗膜も落とします。この作業をきちんとしないと、塗料の吸着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
屋根-下塗
シーラーで塗装します。屋根材の補強と、中塗の接着を助けます。
釘浮補修
釘浮を放置すると隙間から雨水が侵入して内部の木材を腐らせてしまいます。しっかりと打ち直します。
また、釘を打ち込んだだけでは再び浮いてきます。コーキング材で釘頭を留める事でそれを防止できます。
瓦のひび割れ補修
かなり割れやひびが発生していました。コーキング材で接着しました。
タスペーサーの装着
タスペーサーというのは屋根瓦が上下に重なっている隙間から雨水の排出がされやすい様にするためのポリカーボネート製のクサビ形の部品です。
M様の屋根は3寸勾配(水平方向と垂直方向の比率が10対3の勾配)しかないためスペーサーを入れずに塗装すると雨水が瓦の下から野地板へ侵入してしまいます。そうならぬ様に使用する部品です。
屋根塗装-中塗
遮熱塗料で中塗を行います。
屋根塗装-上塗
中塗と上塗は同じ塗料を使います。合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
遮熱塗装は太陽光の反射率が高く、夏は若干涼しくなり、冷房費の節約にもなり、熱によるスレート瓦の劣化も軽減します。
樋-塗装
樋や配管は塩化ビニール製です。太陽光や雨水で加水分解という化学反応を起こして劣化して行きます。目荒らし後に溶剤系シリコン塗料で塗装する事でこれを防ぐ事が出来ます。
目荒らしというのはナイロンタワシや極細目のサンドペーパー等で表面を均す事です。この作業をすることで表面に付着していた汚れやゴミを取り除き、表面が滑らかになります。
また目に見えない微細な傷を付ける事で塗料の吸着が良くなるため長持ちします。
軒天-塗装
艶消し塗料を使用しました。これは光を乱反射するので建物全体が明るくなりました。
サイディング外壁-下塗
シーラーで下塗します。サイディング材の補強と、仕上げ塗料の接着を良くします。
サイディング外壁-中塗
仕上げ用塗料で中塗りを行います。
サイディング外壁-上塗
合計3層塗る事で適度な厚みにより強度が増し、斑なく美しく仕上がります。
ガルバリウム外壁-目荒らし
ガルバリウム外壁-上塗
吹付塗装は塗料の粒子が微細になるので隅々まで塗料が行き渡り、光沢が出て、とてもきれいに仕上がります。
既存コーキング剥離-1
カッター等で切れ目を入れます。
既存コーキング撤去-2
ペンチ等で傷んだコーキングを剥離します。剥し残しをしない様に徹底的に取り除き清掃します。
プライマー
コーキング材とサイディング材の接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗ります。
充填
コーキングが長持ちする様にボンドブレーカーを貼ってからコーキングを充填します。
ボンドブレーカーはアルミのジョイントハットとコーキングがくっつくのを防ぐため長持ちする様になります。
充填はゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
均し
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取ります。
シャッターボックス-目荒らし
シャッターボックス-塗装
溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
水切-塗装
同様に目荒らしをして溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
ベランダ防水面-下塗
表面の不良劣化塗膜をナイロンタワシやスクレイパーで落します。丁寧に落とさないと新しい塗装をしても吸着が悪く長持ちしなくなってしまいます。
そして、アセトンで拭き取ります。FRP専用プライマーで下塗りします。これは仕上げ塗料との接着を良くするためです。
ベランダ防水面-仕上塗装
トップコートを2層重ね塗りします。FRPは光や水に弱いので保護するためにトップコートで守ります。
外構-下塗
シーラーで下塗します。サイディング材の補強と、仕上げ塗料の接着を良くします。
外構-中塗
仕上げ用塗料で中塗りを行います。
外構-上塗
合計3層塗る事で適度な厚みにより強度が増し、斑なく美しく仕上がります。
白茶けていた屋根は鮮やかなアイアンブルーに輝いています。遮熱塗料を使用したので夏の室内温度はやや下がり、若干楽に過ごせると思います。
また、スレート瓦の熱による劣化も軽減されます。
ベランダ床FRP防水のトップコートはライトグレーに塗りかえられ明るく輝いています。
施工前の軒天は暗い色でしたが、真っ白に塗り替えられてお住まい全体がとても明るくなりました。
2階外壁の白色と1階外壁のライトグレーは上品なコントラストです。
外構は2階外壁と同じ白色に塗り替えられたので全体のバランスがとても良く、屋根や樋の青色がアクセントになり、洒落たセンスの良い色彩に生まれ変わりました。
長い間ご不便をお掛けしました。大変有難うございました。。