施工内容 | 屋根/平板スレート瓦/エスケー化研株式会社/溶剤系、クールタイトシリコン(遮熱塗料)/CLR-146 モスグリーン |
施工エリア | さいたま市大宮区 |
施工期間 | 約3週間 |
屋根瓦はひび割れが見られました。
屋根板金には釘浮きが発生し、屋根の上裏部分は雨水の影響で木部が劣化していました。
破風・鼻隠と軒天はリシンの吹付塗装がされていました。
外壁のコーキングは経年劣化によるひび割れや穴あき、剥離が見られました。
ベランダ床FRP(繊維強化プラスチック)防水はトップコートが劣化してひび割れが見られました。
高圧洗浄
苔や不良塗膜をしっかりと落とします。この作業をきちんとしないと、塗料の吸着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
シーベースが塗装工事を行う場合は必ず樋も清掃します。枯葉や泥が詰まったり、重みで樋が歪んだりするからです。
屋根板金の釘浮補修
屋根板金の釘は10年もすればどこのお宅でも必ず釘浮が見られます。放置すると僅かな隙間から雨水が侵入して内部の貫板を腐らせます。
打込んでしっかり留まらぬ場合は太い釘やビスで固定します。
釘頭留め
この様に釘を打ち直した後、保持力の弱った箇所はコーキングで釘頭を固定して再び釘抜けが起こらぬ様にします。
屋根瓦の割れ補修
スレート屋根瓦は経年劣化で脆くなるため、強風で煽られたり等してひび割れが発生します。放置するとますますひびが大きくなり欠損する事が有るためコーキングで接着して補修しました。
屋根の下塗
シーラーで塗装します。屋根の補強と、中塗の接着を助けます。
屋根塗装-中塗と上塗
高遮熱塗料で中塗と上塗を行います。中塗と上塗は同じ塗料を使います。合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
天窓-フレームとガラスの取合シーリング-1
天窓からの雨もりは意外と多い物です。フレームとガラスの取合にはパッキンが入っていますが劣化により隙間が発生するため隙間を埋める事をシーリングと言います。
清掃後、プライマー(接着剤)を塗布します。
天窓-フレームとガラスの取合シーリング-2
コーキング充填
天窓-フレームとガラスの取合シーリング-3
コーキングの均し
これでもうここからの雨もりは心配ご無用です。
屋根上裏、破風・鼻隠、軒天-塗装
屋根の上裏は下地が傷んでいたためケレンして腐れ部分を除去しました。
この部分はリシン吹付塗装がされていたためシーラーで下塗後、水性塗料で中塗と上塗を行いました。
屋根の上裏は塗りにくいので刷毛を使用しました。
軒天-塗装
外壁-意匠部分の塗装1層目
外壁で意匠部分(柄の美しい部分)の塗装1層目を塗ります。ここは柄の美しさを失わぬ様に透明な塗料を使用します。
外壁-意匠部分の塗装2層目
長年の紫外線や雨水により、外壁は艶を無くし、撥水性も低下していました。この塗料は溶剤系で浸透力が高いため元の色彩と輝きを蘇らせる事が出来ます。
紫外線をカットし、撥水性を高めるために外壁の寿命を長持ちさせてくれます。また汚れが付きにくく、カビや藻の発生も防いでくれます。
細かい所はハケや小さなローラーを使用して、隅々まで丁寧に塗装して行きます。2層塗って厚みを持たせて強度を増します。
目荒らし
塗装する前にナイロンタワシや極細目のサンドペーパー等で表面を均す事を目荒らしと言います。この作業をすることで表面に付着していた汚れやゴミを取り除き、表面が滑らかになります。
また目に見えない微細な傷を付ける事で塗料の吸着が良くなるため長持ちします。
破風・鼻隠、樋、霧除、シャッターボックス、水切等々、塗装する前には必ず目荒らしを行います。
樋-塗装
樋や配管は塩化ビニール製です。太陽光や雨水で加水分解という化学反応を起こし劣化して脆くなってしまいます。塗装する事でこれを防ぎます。
霧除-目荒らし
霧除-塗装
霧除はスチール製でしたので錆が発生する事が有るため、溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
シャッターボックス-目荒らし
シャッターボックス-塗装
軒天と外壁の取合シーリング
片流れ屋根や出幅の少ない軒天と外壁の取合部分は意外と雨漏りの原因になります。これを防ぐために、コーキングでシーリングを行います。
シーリングというのは雨水が侵入しない様に隙間を塞ぐ事です。
既存コーキング-撤去
外壁塗装後にカッター等で切れ目を入れ、ペンチ等で傷んだコーキングを撤去します。
外壁サイディングに着いている傷んだコーキングは小さな物まで完全に除去します。
埃や剥し残しが有ると接着不良を起こしまので徹底的に落とします。
ボンドブレーカー接着
長持ちする様にコーキングを弾く性質のボンドブレーカーを貼ります。こうする事でコーキング材が内部に引っ張られる事を防ぎ、結果的に長持ちします。
シーベースのコーキングが長持ちする秘訣です。
プライマー塗布
コーキング材とサイディング材の接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗ります。
コーキング-充填
コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに均一な量を打って行きます。
コーキング-均し
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取り除きます。
ベランダ床FRP(繊維強化プラスチック)防水面-ケレンとアセトン拭き取り
表面の不良劣化塗膜をナイロンタワシやスクレイパーで落します。丁寧に落とさないと新しい塗装をしても吸着が悪く長持ちしなくなってしまいます。
そして、アセトンで拭き取ります。
ベランダ防水面-下塗
FRP専用プライマーで下塗りします。これは仕上げ塗料との接着を良くするためです。
ベランダ防水面-トップコート
FRPは光や雨水で劣化するので、それを保護するためにトップコートを行います。
水切-目荒らし
ここもスチール製なので塗料が吸着し易い様に目荒らしを行います。
水切-塗装
溶剤系のシリコン塗料で塗り替えました。
軒天が塗り替えられたのでお住まい全体が明るくなりました。
シャッターボックスや樋も輝きを取り戻しました。
元々模様の美しい外壁がクリア塗装(透明な塗料で施工)で蘇りました。
全体の色彩バランスも見事に調和しています。良い色をお選びになったと思います。
素敵なデザインのお住まいが新築の様に美しく仕上がりました。
長い間ご不便をお掛けしました。大変有難うございました。