さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　屋上の防水シートは全体的に劣化し、ドレン周辺には剥離が見られました。笠木脇のジョイントはシートが有りませんでした。

　シーリングが切れているため配管周りからも雨水が侵入していました。

　ALC外壁は雨水の侵入と乾燥を繰り返したため脆くなり、ひび割れが目立ちました。

　外壁と基礎の間に隙間が有るため、ここからも雨水が侵入していました。

高圧洗浄
　ひび割れやシーリング不良部分は高圧水を当てぬ様に慎重に苔や不良塗膜を落としました。
　防水や塗装する箇所は全て高圧洗浄を行います。きちんと行わないと塗料の接着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。

防水前の各所補修
　ドレン(排水溝から排水管にかけて)は劣化が進んでいたため新しい物と交換しました。
防水シートの剥離部分や不良部分も補修しました。

改修用ドレン設置

改修用ドレン周りの補強と防水

プライマー塗布
　亀裂や穴、剥離部分の補修後、プライマー(接着剤)を塗ります。

ウレタン防水層形成
　立ち上がり部分をメッシュシートで補強し、柔らかいウレタンゴム防水塗料を塗ります。
　隅々まで丁寧に均等に塗られ、笠木から底面までシームレスな状態でウレタン層が形成されました。

遮熱防水トップコート
　ウレタンゴムは柔らかく、紫外線や雨水等で劣化しやすいので保護をするためにトップコートを塗ります。
　使用したのは太陽光の反射率が70～80％ある遮熱塗料です。ウレタン層を守るだけでなく僅かですが夏場の暑さも軽減されます。

配管と外壁との取合シーリング

外壁のひび割れ補修-コーキング充填
　ひび割れにコーキングを刷り込んで埋め接着します。

外壁のひび割れ補修-均し
　コーキングをヘラで均してひび割れ痕を目立たなくします。

窓周りのシーリング
　全ての窓と外壁の取合部分にコーキングを打って均し、雨水の侵入を防ぎます。

外壁目地のシーリング
外壁の上下左右のジョイント部分(目地)にコーキングを打って均し、雨水の侵入を防ぎます。

　この様に全ての目地がコーキングで守られます。

外壁と基礎の取合シーリング
　外壁と基礎の取合部分はかなりの量のコーキングを打って均し、雨水の侵入を防ぎます。

　ここまでしっかりとシーリングされれば、雨水は侵入出来ません。

軒天塗装-中塗、上塗
　艶消しの白色で塗り替えました。施工前は黒ずんでいましたが真っ白に塗り替えられてお住まい全体が明るくなりました。

天窓のシーリング
　天窓は経年劣化でパッキンも痛み雨もりし易い箇所です。ガラスとフレームの取合やフレームのジョイントをシーリングします。

鉄骨階段のケレン
　鉄部の錆びは油断大敵です。放置すると腐食が進み穴を開けたりします。サンドペーパーや金ブラシで錆と浮いている塗膜を落とし、ナイロンタワシで磨きます。

鉄骨階段の錆止塗装
　錆を防ぐために錆止塗装を行います。

鉄骨階段の塗装
　溶剤系シリコン塗料で仕上げます。

外壁の下塗
　シーラーで下塗します。細いひび割れには染み込んで隙間を塞ぎます。また外壁の補強と仕上げ塗料の接着を良くします。

外壁の中塗
　２色ともそれぞれローラーとハケを組み合わせて塗料が万遍無く行き渡る様に塗装して行きます。

外壁の上塗
　中塗と上塗は同じ塗料を使います。合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。

メーターボックスの目荒らし
　サンドペーパーやナイロンタワシで表面を擦り劣化塗膜を除去します。また表面に微細な傷が付くと塗膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。

メーターボックスの錆止塗装
　錆を防ぐために錆止塗装を行います。

メーターボックスの塗装
　溶剤系シリコン塗料で仕上げます

配管の目荒らしと金物のケレン
　配管は目荒らしし、受金物はサンドペーパーで錆を落とし錆止め塗装を行います。

配管の塗装
　配管は塩化ビニール製です。太陽光や雨水で加水分解という化学反応を起こして劣化して行きます。塗装する事でこれを防ぐ事が出来ます。

霧除の目荒らし
　この霧除はスチール製です。この部分は錆が出る場合が有るため塗装が必要です。

霧除の塗装
　溶剤系シリコン塗料で仕上げます。

　屋上はウレタン塗膜防水＋遮熱トップコートを行いました。施工前に隙間の有った笠置周りも全てゴムの様な皮膜がシームレスに全体を覆いました。
　窓周りや配管周り等、雨水の侵入口が無くなりましたので、もう雨もりの心配は有りません。

　雨染みで黒ずんでいた軒天も真っ白く塗り替えられてお住まい全体が明るくなりました。

　施工前はお住まい全体が何となく重苦しい印象が有りましたが、今回選ばれた色は思い切ったイメージチェンジでした。
　外壁のメインは白に近いベージュでアクセント部分はクチナシ色に、軒天の白さとの色彩バランスは実に美しく明るく上品に生まれ変わりました。
　とても良い色彩の組み合わせと配色をなさったと思います。大変有難うございました。