施工内容 | 屋根のカバー工法による葺替/ニチハ株式会社/横暖ルーフ |
施工エリア | さいたま市浦和区 |
施工期間 | 全ての工程/約1か月 |
施工を終えて | 傷みの激しかった屋根は断熱材の入ったガルバリウム鋼板製の屋根に生まれ変わりました。夏の暑さからは僅かですが解放されると思います。 |
下屋根には天窓が有りますがここから雨もりが有り、夏には強い日差しが入ってしまうため撤去して欲しいとのご依頼でした。
スレート瓦は層間剥離を起こしていました。層間剥離というのは何重にも重なっている層が分離して膨らんでしまった状態の事です。それぞれの層が薄くなってしまっているためバリバリに割れていました。
高圧洗浄
屋根はカバー工法で現状の物を残しますが汚れや苔を落としました。
天窓の撤去と補強
天窓を撤去し、化粧ベニヤを貼り周囲を補強します。
断熱材貼り
熱によるダメージが無い様に断熱材を貼ります。
ベニヤ補強
更にベニヤ板で補強します。
防水下葺き材張り
改質アスファルトの防水下葺き材を張ります。
棟板金や雪止撤去
既存の棟板金やケラバの板金、雪止め等を撤去します。ケラバというのは切妻屋根の端で斜めに降りる部分の事です。
ケラバ唐草用の材木
ケラバ唐草(板金)用の材木を取り付けます。
軒先唐草取付
屋根は下から葺いて行きます。一番下の軒先に付けるスターターになるのが軒先唐草です。
ケラバ唐草にコーキング注入
ケラバ唐草に屋根本体を差し込みます。しっかり固定できるように、またガルバリウム鋼板の切り口が雨水に当って錆びぬ様にコーキングを注入します。
雪止め取付
雪害が起こらぬ様に雪止めを取付ます。
本体取付
本体を下から順に取り付けて行きます。
本体ジョイントシーリング
本体はケラバに差し込みます。横方向のジョイント部分は雨水が侵入しない様にシーリングを行います。
本体取付
本体は長いビスで垂木に留めます。垂木というのは屋根板を支えるため棟から軒に渡した材木の事です。
棟板金取付
屋根の一番高い所で水平になっている部分を棟と言います。下地の貫板に棟板金を取り付けます。
ケラバと本体の取合シーリング
ケラバと本体の取合部分から雨水が侵入しない様に2重にシーリングを行います。
ベランダ外壁のカット
今回取り付ける瓦には断熱材が入っており、若干厚みが有ります。そのためベランダ外側の外壁下部を僅かですがカットして瓦を奥まで取り付けます。
プライマー塗布
雨水の侵入を防ぐためのシーリングを行うためにプライマー(接着剤)を塗布します。
コーキング充填
シーリング用のコーキングをたっぷりと充填します。
均し
美しく仕上げるためにゴムヘラで均します。
シーリング
僅かな隙間も無い様にシーリングを行います。使用するコーキング材はそれぞれの箇所に違和感のない様に色を変えます。
樋取付
3階の大屋根からの雨水を2階の下屋根の樋へつなぎます。
撤去した天窓部分にもきれいに塞がれました。これでもう雨もりの心配はご無用です。
とても美しい仕上がりです。この様に施工された屋根は丈夫で長持ちします。
天窓部分もまったく自然な仕上がりです。