施工内容 | 屋根の遮熱塗装、外壁の多重多色塗装、コーキング打替、ベランダ防水 |
施工エリア | さいたま市桜区 |
使用塗料 | 屋根/クールタイトシリコン/CLR-110スレートブラック 屋根上裏/クリーンマイルドシリコン/破風・鼻隠同色 破風・鼻隠/板金/クリーンマイルドシリコン/白に近いライトグレー 軒天/ケンエースGⅡ/艶消し白色 外壁多重多色塗装 中塗2層/パーフェクトトップ/ND-401 ライトグレー 上塗1層/パーフェクトトップ/ND-400 白に近いライトグレー コーキング/オートンサイディングシーラント シャッターボックス/クリーンマイルドシリコン/サッシ同色 水切/クリーンマイルドシリコン/黒色 樋/クリーンマイルドシリコン/白に近いライトグレー バルコニー床/AUコート/フォックスグレー |
施工期間 | 約3週間 |
施工を終えて | 施工前の色彩とは全く違ったイメージになりました。上品で明るく美しい仕上がりでまるで新築の様です。 |
屋根瓦の撥水性の低下やひび割れ、板金の釘浮や板金のジョイントの隙間が有りました。
明り取りの外壁との取合シーリングやガラスをフレームに固定するパッキンが傷み、雨水の侵入が見られました。
外壁の劣化により雨水が侵入して崩れや剥がれが発生していました。
外壁の縦目地のジョイントコーキングは全滅状態で雨水の侵入が見られました。そのため、劣化による外壁のひび割れや反りが発生していました。
高圧洗浄
屋根の苔をしっかりと落としました。塗膜も劣化して撥水性が失われていました。シーベースが塗装工事を行う場合は必ず樋も清掃します。枯葉や泥が詰まったり、重みで樋が歪んだりするからです。
外壁の不良塗膜も落とします。この作業をきちんとしないと、塗料の接着が悪くなり、結果的に長持ちしなくなってしまうからです。
釘浮補修-1
釘浮を放置すると隙間から雨水が侵入して内部の木材を腐らせてしまいます。しっかりと打ち直します。
釘の利きが悪い場合は穴を塞ぎ、その近くで打ち直すかビス留めを行います。
釘浮補修-2
釘を打ち込んだだけでは再び浮いてきます。コーキング材で釘頭を板金に留める事でそれを防止できます。
屋根板金ジョイントのコーキング
板金の突き合わせ部分はコーキングで雨水の侵入を防いでいるのですが、経年劣化により亀裂や穴が空いてしまい雨水が侵入してしまいます。
そうならぬ様にたっぷりとコーキングを充填します。
瓦のひび割れ補修
スレート瓦は薄いので高温や紫外線、雨等により経年劣化して脆くなります。そのためひび割れが発生していました。
放置すると強風に煽られて割れが大きくなり欠損に至る場合が有ります。そうならぬ様にコーキング材で接着して補修しました。
屋根-下塗
シーラーで塗装します。屋根材の補強と、中塗の接着を助けます。
屋根塗装-中塗と上塗
遮熱塗料で中塗と上塗を行います。中塗と上塗は同じ塗料を使います。
合計3層塗る事で塗膜に厚みを持たせ、強度を増します。また、ムラを無くし美しく仕上げます。
遮熱塗装は太陽光の反射率が高く、夏は若干涼しくなり、冷房費の節約にもなり、熱によるスレート瓦の劣化も軽減します。
屋根-上裏の塗装
上裏と言うのは屋根を載せるための野地板(ベニヤ板)の裏側の事です。上裏は雨水を吸って大分劣化が進んでいました。腐れで傷んだ部分を落とし、木部用のシーラーで下塗した後溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
明り取り周りのシーリング
明り取りと外壁との取合やガラスとフレームの取合をコーキングを打って雨水の侵入を防止しました。
外壁と軒天の取合シーリング
外壁と軒天の取合には隙間が発生していました。雨水や虫等の侵入防止にコーキングで塞ぎました。
軒天-塗装
艶消し塗料を使用しました。これは光を乱反射するので建物全体が明るくなりました。
目荒らし
樋や破風・鼻隠、シャッターボックス、水切等、塗装する前に目荒らしを行います。
ナイロンタワシや極細目のサンドペーパー等で表面を均す事を目荒らしと言います。この作業をすることで表面に付着していた汚れやゴミを取り除きます。
また目に見えない微細な傷を付ける事で塗料の吸着が良くなるため長持ちし、塗装も滑らかで美しく仕上がります。
樋-塗装
樋や配管は塩化ビニール製です。太陽光や雨水で加水分解という化学反応を起こして劣化して行きます。塗装する事でこれを防ぐ事が出来ます。
破風・鼻隠-塗装
溶剤系のシリコン塗料で塗装します。
外壁-下塗
シーラーで下塗します。サイディング材の補強と、仕上げ塗料の接着を良くします。
外壁-中塗
中塗は目地色の塗料で2層塗ります。ムラを無くし美しく仕上げます。
外壁-上塗
上塗は表面になる色の塗料で塗ります。合計4層仕上げになるため塗装膜は厚みが出て3層仕上げに比べ1割から2割程度強度が増します。
ボンドブレーカー貼り
既存コーキングや汚れを撤去した後、内部のアルミジョイントハットにボンドブレーカーを貼ります。これはコーキングを弾くため外壁が歪んだ際のコーキングの無理な変形を防ぐためコーキングが長持ちします。
コーキングの上から塗装すると、コーキング剤と外壁塗料は膨張率の違いから破れる事が有ります。シーベースでは外壁塗装の後、コーキングを打替る様にお勧めしています。
プライマー
コーキング材とサイディング材の接着を良くする様にプライマー(接着剤)を塗ります。
充填
コーキング材を充填します。ゆっくり滑らかに、均一な量を打って行きます。
均し
ヘラで表面をきれいに均し、余分なコーキング材を取ります。
シャッターボックス-塗装
目荒らしを行い、溶剤系シリコン塗料で塗装しました。
ベランダ床FRP(繊維強化プラスチック)防水面-ケレン
表面の不良劣化塗膜をナイロンタワシやスクレイパーで落します。丁寧に落とさないと新しい塗装をしても吸着が悪く長持ちしなくなってしまいます。
ベランダ床FRP(繊維強化プラスチック)防水面-アセトン拭き取り
汚れや油分をアセトンで拭き取ります。
ベランダ防水面-下塗
FRP専用プライマーで下塗りします。これは仕上げ塗料との接着を良くするためです
ベランダ防水面-仕上塗装
トップコートを塗ります。FRPは紫外線や水に弱いためこのトップコートで保護します。
水切-目荒らし
水切-塗装
白茶けていた屋根は黒光りする重厚感の有る屋根へと生まれ変わりました。
ベランダもすっかりきれいになり輝いています。
外壁は多重多色塗装にしたことで立体感と高級感が生まれました。また4層仕上げになったことで外壁材も劣化しにくくなります。
お住まい全体が、まるで新築の様に美しく蘇りました。多重多色塗装がぴったりとマッチする素敵な色彩を選ばれたと思います。上品で個性を主張をした色彩は素晴らしい出来栄えです。
大変有難うございました。