さいたま市の塗装と防水専門業者、シーベースです。

　蓮田市のF様より屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替、ベランダ防水トップコートの見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。早速現状調査に伺いました。築１６年で初めての塗装でした。他の塗装業者から屋根の傷みを指摘されガルバリウム鋼板で葺替を勧められたそうです。
　屋根は平板スレートで塗膜は殆ど無くなりコケの発生や屋根板金の釘浮も多数発生していましたが、葺き替えなければならない程傷んではいませんでした。
　葺替のメリットとしては断熱材の入った物ならば断熱効果が有りますが、それでも10年位で点検し場合によってはタッチアップが必要になります。また延床100㎡位のお住まいの場合は葺替費用が約100万円掛かります。塗装なら20万円位なのでどちらが良いか慎重に判断が必要です。
　破風・鼻隠のジョイント部分には僅かですが隙間が有り雨水が侵入しているため軒天に黒ずみが見られました。
　外壁は2種類の窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で2種類とも意匠の有る物でした。塗装面はチョーキングが発生し、何か所か反っている箇所が有りました。
　チョーキングというのは白亜化(はくあか)とも言い、塗装表面が紫外線や熱、雨、風等で塗膜が劣化し、塗料の色成分の顔料がチョーク（白墨）の様な粉状になる事、つまり塗膜が死んでしまい雨を弾かなくなっている状態の事を言います。
　外壁に反りには注意が必要です。無理にビス留めしてしまうとそこから30㎝前後の所からひび割れが発生するからです。
　窯業系サイディングボードは微細な木片や繊維と石膏やセメント、接着剤を混ぜて圧力を掛け固めたものです。表面は塗装されていますが側面や裏側は無塗装の状態なので雨水の侵入により湿気で無塗装部分は膨張します。これが反りの原因です。
　また怖いのは表面の塗装膜も経年劣化により弱ると雨水が染み込みます。雨水の侵入と乾燥を繰り返したため元の粉に戻ってしまう事です。ですから定期的なメンテナンスは欠かせません。
　コーキングは剥離やひび割れは少ないものの経年劣化で痩せて固くなっているため交換が必要な状態でした。
　ベランダ床FRP(繊維強化プラスチック)防水はかなりトップコートが荒れていました。どうもデッキブラシなどで擦ったものと思われます。基材のFRPは光や水に弱いため保護の目的でトップコートが有るのですが塗膜は極く薄いため硬い毛のブラシ等で擦ってしまうと剥がれてしまうので注意が必要です。
　見積作成に１０日間程頂きたいと思います。宜しくお願いします。