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蓮田市のW様邸で屋根塗装と外壁塗装、ベランダ防水トップコートとコーキング打替、雪止め増設工事が着工しました。
昨日足場の設置を行い本日は高圧洗浄と既存雪止めのチェックを行いました。前回の塗装業者に雪止め設置を依頼したそうですが、かなり抜け落ちてしまったそうです。まだ抜け落ちる危険が有るため今回、既存の雪止めを総点検しました。呆れた事に残っていた約20本は殆どがぐらつき半分は簡単に抜けてしまいました。驚いた事に取付位置がでたらめで金具がきちんと留まっていませんでした。これ等は全て取付け直します。
屋根はスレート瓦で屋根板金の釘浮を補修し、エスケー化研株式会社のクールタイトシリコンで塗り替えを行います。前回の塗装業者は屋根を水性の塗料で塗ってしまったため、今回溶剤系塗料が使用可能かテストをする必要が有ります。屋根の塗料は概ね水性は溶剤の6割程度の耐久性しか有りませんので出来るだけ溶剤を使用したいと思います。
前回の塗装業者はかなり雑で瓦の重なり部分が塗料で埋まっている箇所が多数有りました。こうなると雨の抜けが悪くなるので下地の野地板が腐り易くなってしまいます。また見積書にはタスペーサーの取付費用が計上されていましたが、殆ど入っている形跡が見当たりませんでした。5寸勾配にも拘らず足場も組まず施工したとの事で、相当いい加減な業者であったと思います。
今回、雨の抜け道を確保するためタスペーサーの装着と、雪の落下を防ぐため、新規に雪止め設置も行います。
タスペーサーというのは屋根瓦が上下に重なっている隙間から雨水の排出がされやすい様にするためのポリカーボネート製のクサビ形の部品です。
破風・鼻隠はトタン板なのでエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでの塗り替えます。
軒天には隙間が有りました。隙間からは蜂やゴキブリ、コウモリ等様々な虫や動物が入り込むので埋めてから日本ペイント株式会社のケンエースで塗り替えます。
外壁は窯業系サイディング製(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で撥水力が落ち、僅かに反り返りが有りました。
塗膜がひび割れ剥離しています。前回の業者は相当雑な工事で塗膜の厚みにかなりばらつきがあり、薄い箇所は擦れて剥離していました。この上から塗装しても古い塗膜と一緒に剥離してしまうので一旦古い塗膜を落とす必要が有るためかなり手間のかかる面倒な工事になります。塗料は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップを使用します。
コーキングは硬化不良を起こし、所々隙間も有りました。オート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでの打替を行うのですが、硬化不良のコーキングを撤去するのは中々手間が掛かります。通常はカッターで切れ目を入れて引っ張れば撤去出来るのですが、今回はプツプツと切れてしまうのでその都度引っ張ったり、外壁の木口にくっ付いた不良コーキングを一つずつ取り除かないといけません。かなりの手間が掛かりそうです。
ベランダはFRP(繊維強化プラスチック)防水で、基材は問題無かったのですが、トップコートは殆どが割れて剥離していました。全く接着していません。酷い施工で困ったものです。
前回この様ないい加減な施工をしている為に今回の塗装では古い塗膜を剥がすという余計な手間がかなり掛かります。同業者として非常に腹立たしく思います。この様にいい加減な業者に依頼してしまうと、次回施工する際に大変な手間と費用が発生してしまいます。くれぐれも費用の安さだけでなく、きちんとした仕事をする業者かどうか見極める必要が有ります。
明日は乾燥のため1日空けさせて頂きます。宜しくお願いします。