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2021/7/13 (火)
さいたま市北区のH様へ、屋根塗装と外壁塗装の見積説

さいたま市北区のH様より、屋根塗装と外壁塗装の見積依頼    さいたま市北区のH様より、屋根塗装と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市北区のH様へ、屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替、ベランダ防水の見積説明に伺いました。熱心にお聞き下さり大変有難うございました。
 築約25年の住宅地の中のお住まいでした。前回は 10年ほど前にP社で塗装工事をしたそうです。
 屋根はスレート瓦で塗膜が劣化し撥水力が弱くなっていました。屋根板金の突き合わせ部分は穴が空き雨水が侵入していると思われます。屋根の棟板金の釘浮きや釘抜けも見られ、捲れており、強風が有れば飛ばされてしまう危険が有ると思いました。
 困った事に下屋根のケラバ部分はスレート瓦を包んでいないため雨がもろに屋根へと流れ込んでしまう事です。普通の雨なら問題無いかも知れませんが大雨の時には下の水切から溢れた雨水が内側のアスファルトルーフ(防水紙)に流れ出てしまいます。アスファルトルーフは防水紙とは言っていますが屋根の熱で徐々にアスファルトが蒸発し、7~8年も経てば殆ど撥水しなくなり、その下の野地板まで雨が染みて野地板が腐って来ます。
 本来、塗装工事の際には釘浮き補修・頭留、屋根板金の突き合わせ部分のシーリング(雨水が侵入しない様にコーキング等で塞ぐ事)を行うのですが、P社は全くやっていなかったため劣化が加速してしまった様です。屋根の上裏は経年劣化で大分痛みが見えました。
 屋根板金は棟板金のめくれや釘浮き、釘抜けを補修し、屋根板金の突き合わせ部分はシーリングをする様にお勧めしました。スレート瓦とケラバの取合部分の隙間もシーリングで雨水の侵入を防ぐ必要が有る旨ご説明しました。
 これ等の不良個所を全て補修してエスケー化研株式会社の溶剤系クールタイトシリコンでの塗り替えをお勧めしました。
 この製品は遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、脆くなりやすいスレート等、屋根材のダメージが軽減され建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。この塗料を使用するとさいたま市から補助金が支給され、僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
 破風・鼻隠は板金製で特に問題は有りませんでしたので、同社のクリーンマイルドシリコンで、軒天は日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗り替えをお勧めしました。
 外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で何か所も塗膜剥離が見られました。剥離した箇所を見ると下塗がされていませんでした。
 塗装膜の剥離原因は下塗をしていなかった事と湿気です。内部に溜った湿気が抜け出そうとして塗装膜を押すため接着の甘い部分から剥離してしまったのです。かなり脆くなっている部分も見受けられました。
 これ等の部分は接着不良の塗装膜だけでなく脆くなってしまった外壁もケレンして落しシーラーで補強してから日本ペイント株式会社のパーフェクトトップでの塗り替えをお勧めしました。
 外壁の縦目地や窓周りはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでの打替をお勧めしました。
ベランダは珍しくモルタル防水で、ひび割れが発生しているため普通なら雨もりするところ庇が有るため気付かなかったと思いますがかなり雨染みの痕が見受けられました。この部分はウレタン塗膜防水をお勧めしました。
 何社か見積を取られていてシーベースよりも安い業者の物も有りましたが内容を見ると大分施工項目が少なく、使用する塗料の質もいまいちの物でした。
安いという事に捕らわれず、丁寧な仕事をする塗装業者をお選び頂きたいと思います。