お問い合わせ
良い業者の見分け方 お問い合わせから完工まで 成功する外壁塗装 会社案内 お客様の声 よくわかる用語集 建築に役立つ建物名称 火災保険適用 助成金について あんしん保証 シーベースブログ 協力業者募集
2022/7/12 (火)
さいたま市西区のK様より屋根塗装と外壁塗装の見積依

さいたま市西区のK様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼    さいたま市西区のK様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市西区のK様より屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替、バルコニーFRP(繊維強化プラスチック)防水の見積ご依頼を頂きました。大変有難うございました。早速現状調査に伺いました。静かな環境の良い地域に建つ築20年の2階建てで延べ床面積が180㎡を超える大きなお住まいで2回目の塗装工事との事でした。
 屋根はスレート瓦で殆ど塗装膜が残っておらず苔が生えていました。屋根の棟板金やケラバ板金の釘浮きや、塗装膜の剥離、かなり錆の発生も見られました。
 破風・鼻隠はセメント板でジョイント部分は隙間が空いていてここからも雨水が侵入している模様です。塗装も接着しておらずかなりの箇所が剥離しています。軒天はケイ酸カルシウム板で外壁との取合に隙間が有りました。
 外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)で、大変困った事に塗装膜の基材に接着する力がとても弱くかなりの箇所で破れが見られました。
 屋根も外壁も破風・鼻隠もあらゆる箇所で塗装が接着していないのは、前回塗装工事をした業者はかなりの手抜き工事だったと思います。前回の業者はフランチャイズで今はもう無くなってしまった様です。
 こうなると困るのはこの上から塗装しても古い塗膜から一緒に剥がれてしまう事です。そうならぬ様にするには一旦接着不良の大部分の塗装を剥がさねばなりません。これは相当な手間と費用が掛かります。
 コーキングの部分は外壁塗装前に打ってしまったので当然塗装膜は破れています。サッシ周りや入隅ではコーキングの充填量が少ないため膨張収縮の影響を受けにくいのですが外壁塗装の前に打増しても問題無いのですが、外壁の縦目地部分は外壁塗装が終わってからコーキングを打替なければなりません。何故かと言うと外壁塗料とコーキング材では熱による膨張収縮率が全く違うためです。夏の暑さや冬の寒さでコーキングは膨張したり収縮したりします。ところが外壁塗装の塗膜はコーキングと比べると極ごく僅かしか伸びたり縮んだりしません。そうなると塗膜が破れる事が有るからです。
 外壁塗装後に打替るためにはコーキングの色を外壁に合わせたり、養生したりと余計な手間暇が掛かりますので、いい加減な塗装業者は手抜きをして先に打ってしまうのです。シーベースの塗装工事が美しいだけでなく長持ちするのはこの様な点にも拘りが有るからです。
 更に困るのはどうやらシリコンを打ってしまった様なのです。撤去しただけでは新たに打つコーキングが接着しない事や入隅など撤去出来ない箇所の問題も出てきます。こうなると施工の仕方と塗料の選定が限られてしまいます。
 バルコニーのFRP防水床は隅々まで踏んでみましたがFRPには異常が有りませんでしたが、トップコートがひび割れだらけでした。これは非常に問題です。ケレンするにしても接着部分と捲れ部分が無数に存在するからです。
 シャッターボックスや雨戸、水切も塗装膜は傷んでおり、樋はジョイント部分から雨漏りが見られました。
 前回いい加減な工事をしてしまったばかりに今回の工事は大変な労力が掛かると思います。一般人が良い塗装業者を選ぶのはとても難しいものだと感じました。見積書の作成に1週間前後頂きたいと思います。宜しくお願いします。