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さいたま市浦和区のI様邸で屋根塗装と外壁塗装、バルコニーFRP(繊維強化プラスチック)防水のための高圧洗浄が完了しました。本日もコンプレッサーの騒音でご近所の皆様には大変ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした。
高圧洗浄はクリーニングとは違い、きれいにすると言うよりもコケや汚れ、痛んだ基材や塗膜を高圧の水で剥し落とす事が目的です。しっかりとコケや不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。
これから行う主な内容は以下の通りです。
天窓のシーリング
天窓からの雨もりトラブルはとても多いのでシーリングを行います。シーリングというのは隙間や穴、ひび割れ等で雨水が侵入し易い箇所をコーキングで埋めて塞ぐ事です。
まずパッキンが劣化して雨水の染み込みやすいガラスとフレームの取合を行います。次に天窓と屋根フレームに隙間が有るためこの部分も行います。隙間から侵入した雨水は防水紙(アスファルトルーフ等)によって流れると考えられがちですが実はアスファルトルーフの寿命は7年から12年前後と言われています。これは屋根の熱で紙に染み込んでいたアスファルトが蒸発してしまい元のただの紙に戻ってしまうからです。そのため雨水が撥水できずに野地板まで染み込んで雨漏りしてしまうのです。
屋根塗装
エスケー化研株式会社のクールタイトシリコン CLR-147スノーホワイトで塗りかえます。この製品は遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、屋根材へのダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐので僅かですが室温を下げてくれます。色が白色なので日射反射率は80%以上になります。また、さいたま市では遮熱塗装や断熱塗装をすると補助金を出してくれるので僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
屋根の上裏は経年劣化のため荒れていました。この部分はケレンして傷んだ部分を落として破風・鼻隠と一緒に塗装します。
破風・鼻隠塗装
破風・鼻隠の一部は板金が巻かれていました。それ以外の箇所は木製でジョイント部分のコーキングが痩せていました。コーキングで隙間を塞ぎエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン 濃い茶色で塗り替えます。
軒天塗装
軒天はケイ酸カルシウム板で外壁との取合部分に隙間が空いている箇所が有りました。ここはシーリングをした後、日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ 艶消し白色で塗り替えます。
外壁塗装
外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)ですが前回の塗装工事の際にジョイント部分の目地の上から硬い塗料で塗装してしまったため、その部分がひび割れていました。また前回の塗装は攪拌が不十分だったためかなり斑の有る仕上がりになっていました。これは直しようが有りません。ひび割れ部分をシーリングしてから外壁塗装を行います。
塗装膜が厚く、ひび割れに強い微弾性の多彩色模様塗料(塗料の中に様々なカラーチップが入った物)日本ペイント株式会社のペリアートUV pa-06 オーチャードツリー 緑と茶色の混ざった色彩で塗り替えます。これは吹付塗装になります。
バルコニーのトップコート
バルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水床は隅々まで踏んでみましたがFRPには異常が有りませんでしたが、トップコートにはかなりひび割れが見られました。
ケレンして不良塗膜を撤去し東日本塗料株式会社のAUコート フォックスグレーで塗りかえます。これは駐車場等にも使用される防塵塗料でかなり丈夫で長持ちします。
雨戸や水切、樋の塗装
雨戸や水切等には錆も無く比較的良好でしたが塗装膜はかなり傷んでいました。樋は元の色の反対色で塗装したためやや剥離部分が目立ちました。これ等の箇所もクリーンマイルドシリコン 濃い茶色で塗り替えます。
木部塗装
駐車場に2箇所木製の枠と長い板が有りました。枠にはニスの様な物が塗られていましたがこれをケレンして剥し、大阪ガスケミカル株式会社のキシラデコールで塗装します。
キシラデコールは浸透性の防腐塗料なので木が腐りにくくなります。塗り潰しと異なり木目の雰囲気もそのまま生かされるので、とてもきれいです。明るい色彩ですと、現状の斑が目立ってしまうため今よりやや暗い茶色で出来るだけ斑が目立たなくしようと思います。