最新の投稿
さいたま市見沼区のF様邸で屋根塗装と外壁塗装、コーキング打替、バルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水床トップコート、ウッドデッキ塗装が一昨日着工しました。
F様邸は静かな住宅地に建つ築15年の2階建てで大きなお住まいです。一昨日4日には足場の設置を行いました。
お住まいも大きいので約7時間掛かって完了しました。水平と垂直を水準器で正確にチェックしながら組んで行くので真っ直ぐに、がっちりと、とてもきれいに組み上がり養生ネットも張り終わりました。
資材をハンマーで叩いて組み上げるので、かなりの騒音が出ました。昨日も高圧洗浄でコンプレッサーの音がまた響き、ご近所の皆様には大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。
高圧洗浄はクリーニングとは違い、きれいにすると言うよりもコケや汚れ、痛んだ基材や塗膜を高圧の水で剥し落とす事が目的です。しっかりとコケや不良部分を剥離しないと、新しく塗装しても傷んだ部分と一緒に剥がれ易くなるからです。
屋根はスレート瓦で塗膜が劣化し撥水力が弱くなっています。また若干苔が生えていました。屋根の一部は法的な規制の影響か斜めにカットされていましたが、そこからの雨水の侵入対策が無いのは問題です。屋根の棟板金やケラバ板金の釘浮きや隙間も見られました。
釘浮き補修・頭留、屋根板金の隙間補修、スレートと板金の隙間補修をしてエスケー化研株式会社のクールタイトシリコンCLR-155 オークオレンジで塗り替えます。この色を選ぶお客様は少なく独特な味わいの有る色彩です。
この製品は遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、屋根材へのダメージを軽減したり建物内部に熱が溜まるのを防ぐので僅かですが室温を下げてくれます。さいたま市では遮熱塗装をすると助成金を出してくれるので僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
屋根上裏の野地板は経年劣化で大分痛みが見えました。ケレンして木部用のシーラーで整えてから破風・鼻隠と一緒に塗装します。
破風・鼻隠はセメント板でジョイント部分は隙間が空いていてここからも雨水が侵入しているので、これを補修してエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン 白色に近いライトグレーで塗りかえます。
軒天はケイ酸カルシウム板で外壁との取合にかなりの隙間が有りました。湿気の影響で内部から吹き出ようとした汚れも見られました。隙間をシーリングして、日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ 白色で塗りかえます。
外壁は窯業系サイディング(セメントと繊維質、混和材を主原料にして練り、板状に圧縮形成した物)です。経年劣化によるひび割れが見られました。ひび割れを補修して日本ペイント株式会社のペリアートUV pa-01フレッシュスノー で塗り替えます。これは多彩模様塗装(様々な色や形のチップが入った塗料を使用した塗装)で、石の様な仕上がりになります。お選びになった色も白を基調にしたきれいな色彩です。
コーキングは固く痩せて穴開きや剥離で全滅状態でした。これはオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打替ます。
通常、外壁の縦目地コーキングの打替は外壁塗装の後に行うものです。何故かと言うと外壁塗料とコーキング材では熱による膨張収縮率が全く違うためです。夏の暑さや冬の寒さでコーキングは膨張したり収縮したりします。ところが外壁塗装の塗膜はコーキングと比べると極ごく僅かしか伸びたり縮んだりしません。そうなると塗膜が破れる事が有るからです。
しかし今回はペリアートを使用して美しく仕上げるため外壁塗装の前に打替ます。そのため打替てから乾燥時間を十分に取る必要が有ります。
サッシ周りや入隅ではコーキングの充填量が少ないため膨張収縮の影響を受けにくいので外壁塗装の前に打増しても問題は有りません。
バルコニーのFRP(繊維強化プラスチック)防水床は隅々まで踏んでみましたがFRPには異常が有りませんでした。トップコートはお客様がご自身で塗られたとの事でまだ問題無さそうでしたが東日本塗料株式会社のAUコート フォックスグレーで塗り替えます。これは駐車場等にも使用される防塵塗料でかなり丈夫です。
シャッターボックスや水切には錆も無く比較的良好でしたが塗装膜は傷んでおり、樋はジョイント部分から雨漏りが見られました。これも隙間を補修してクリーンマイルドシリコン 白色に近いライトグレーで塗りかえます。
ウッドデッキは大分痛みが見られました。表面の荒れてしまった部分をケレンして落し、木部用シーラーで下塗り後にクリーンマイルドシリコン 濃い茶色で塗り替えます。
暫くご不便をお掛けします。宜しくお願いします。
※ 8月4日と5日の作業内容をまとめました