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2024/3/17 (日)
さいたま市北区のH様へ屋根塗装と外壁塗装の見積説明

さいたま市北区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼    さいたま市北区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市北区のH様へ屋根塗装と外壁塗装、コーキングの打替やバルコニートップコート、付帯部分の塗装の見積説明に伺いました。静かな環境の良い新興住宅地に立つ築15年のお住まいです。ご夫婦お揃いで熱心にお聞き下さり大変有難うございました。
 H様は2021年の春に塗装工事を行ったT様の直ぐご近所で、T様邸が美しく仕上がり未だにきれいな状態が保たれているという事でご連絡を頂きました。
 確かにご近所では同時期に他社で塗装工事を行い、既に塗装膜の剥離や汚れが出てしまっているお宅も有ります。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。うまくシーベースにご依頼された方は非常にラッキーだと思います。
 一見して大分痛みが見られましたので、出来ればもう3~4年早めに施工した方が良かったのですが、今更言ってもしようが有りません。
 お庭には春らしく可愛らしい花が咲いており、これから咲くであろう蕾も大きく膨らんでいました。庭の砂利もきれいで入れ替えたばかりの様でした。
 屋根には雪止めが適正数の半分しか取り付けられていませんでした。今年は既に2回雪が降っており、おそらくお隣様へその雪が落ちていると思います。雪止めが不足していると雪が解け始めた際に一気に落下してお隣のお車や外壁、ガラス窓を傷めたりする事が有りますので不足分を付け足した方が良いと説明しました。と同時に建てたハウスメーカーの適当さには腹が立ちました。
 屋根瓦はスレート製で殆ど表面の撥水性は無くなり、苔が生えて枯れたため茶色くなっていました。棟板金のジョイントにはシーリングがされておらず釘浮きも若干見られました。
 棟板金はケレンして錆止め塗装をし、釘浮きはハンマーで打ち込んで釘頭をコーキングで留めてからエスケー化研株式会社のクールタイトシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
 これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。屋根材の太陽光と熱によるダメージも軽減されます。またこの塗料はさいたま市より補助金が支給されるため僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
 破風・鼻隠はセメント板製で雨水の影響によりジョイントに隙間の発生や変形もしていました。また雨水を吸ってしまったため塗装膜の剥離も起こっていました。
 隙間をシーリングの後、ケレンしてからクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。シーリングというのは竣工時はもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
 軒天はケイ酸カルシウム板で、外壁との取合部分には隙間が有りました。この隙間から侵入した雨水が内部でカビたためか、それが抜け出ようとした黒ずみが目立ちました。
 隙間を補修してから日本ペイント株式会社のケンエースGⅡでの塗りかえをお勧めしました。
 外壁は2種類の窯業系サイディング材でした。窯業系サイディングと言うのはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。
 無塗装の物、着色した物、インクジェットで様々な色や模様を付けたデザインの美しい物(意匠サイディング)等が有ります。 片方は単色でもう片方は意匠サイディングでした。
 単色部分は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップでの塗りかえをお勧めしました。意匠サイディング部分は同社のUVプロテクトクリヤーで塗りかえるか、パーフェクトトップでの多重多色塗装をお勧めしました。
 UVプロテクトクリヤーはサイディング外壁の美しいデザインや色彩を生かすための透明な塗料です。耐候性に優れ、紫外線吸収剤の働きで色あせも軽減します。また汚れに強く防藻・防かび性も備えた透湿性の塗料です。塗料が外壁に浸透するため褪せていた色彩も驚くほど美しく蘇ります。心配なのは変色が進んでいる箇所が有る事です。これは透明な塗料で塗った場合、そのまま出てしまいます。
 多重多色塗装というのは下塗が1層、中塗が2層、上塗が1層(状況により2層)で行います。
 中塗と上塗の色を変える事により外壁の凹凸によって色彩が変わるため立体感が生まれます。しかし色彩の組み合わせを失敗すると野暮ったく、安っぽくなってしまいます。そうならぬ様に色選びには細心の注意が必要です。シーベースではそうならぬ様に色選びのアドバイスをさせて頂きます。また弊社の施工では微妙なグラデーションがとてもきれいに仕上げられます。
 コーキングは外壁の縦目地も窓周りも全滅状態で外壁のジョイント縦目地は内部のジョイントハットが露出していました。虫歯に例えると表面のエナメル質が傷んで、象牙質も浸食され神経まで侵されている状態でした。
 これ等の部分はオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントでの打替をお勧めしました。
 バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水でした。基材には問題が有りませんでしたがトップコートは寿命が来ていました。ここは東日本塗料株式会社のAUコートでの塗りかえをお勧めしました。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
 樋はジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。出来れば10年程度の間隔できちんと定期的に塗装を行えば家と同じ位の期間使用できるのですが脆くなってしまうと強風に煽られたり雪の重みで割れてしまう事が有ります。樋の交換費用は足場代も含めると50~60万円程度掛かります。
 樋はジョイントの隙間をコーキングで補修してエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
 シャッターボックスや水切も変色が見られました。こちらもクリーンマイルドシリコンでの塗りかえをお勧めしました。
 一通り説明が終わると即決でご発注下さいました。改めて契約書を作成して印を頂きに伺います。大変有難うございました。