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2024/3/21 (木)
さいたま市北区のH様より屋根塗装と外壁塗装の契約

さいたま市北区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼    さいたま市北区のH様より屋根塗装と外壁塗装の見積依頼

 

 さいたま市北区のH様より屋根塗装と外壁塗装、コーキングの打替やバルコニートップコート、付帯部分の塗装のご契約を頂きました。大変有難うございました。
 静かな環境の良い新興住宅地に立つ築15年のお住まいで、2021年の春に塗装工事を行ったT様の直ぐご近所です。T様邸が美しく仕上がり未だにきれいな状態が保たれているという事でご連絡を頂きました。
 このご近所では同時期に他社で塗装工事を行い、既に塗装膜の剥離や汚れが出てしまっているお宅も有ります。塗装業界は結構いい加減な業者も多く、中にはかなり適当な工事をしてトラブルを起こしている業者も多いので優良な塗装業者を探すのは大変です。うまくシーベースにご依頼された方は非常にラッキーだと思います。
 H様邸は一見して大分痛みが見られましたので、出来ればもう3~4年早めに施工した方が良かったのですが、それは今言ってもしようが有りません。
 お庭には春らしく可愛らしい花が咲いており、これから咲くであろう蕾も大きく膨らんでいました。庭の砂利もきれいで入れ替えたばかりの様でした。
 屋根には雪止めが適正数の半分しか取り付けられていませんでした。今年は既に2回雪が降っており、おそらくお隣様へその雪が落ちていると思います。雪止めが不足していると雪が解け始めた際に一気に落下してお隣のお車や外壁、ガラス窓を傷めたりする事が有りますので不足分の18本を付け足す事になりました。ハウスメーカーにはこの辺をきちんと施工して欲しいと思います。
 屋根瓦はスレート製で殆ど表面の撥水性は無くなり、苔が生えて枯れたため茶色くなっていました。棟板金のジョイントにはシーリングがされておらず釘浮きも若干見られました。シーリングというのは竣工時はもちろん、経年劣化や建物が歪んだ時にできる隙間や穴、ひび割れ等が生じて雨水が侵入し易い箇所をコーキング等で埋めて塞ぐ事です。
 棟板金はケレンして錆止め塗装をし、シーリングを行います。ケレンというのはサンドペーパーやナイロンタワシで傷んだ素材や塗装膜、錆びや汚れ等落としたり微細な傷を付ける事です。表面に微細な傷が付くと塗膜と基材の接触面積が大きくなり、塗料の吸着力が良くなって結果的に塗装が長持ちします。仕上がりも滑らかに美しく塗り替えられます。
 逆にケレンが不十分だと塗膜剥離が起こり易くなります。手抜き工事等で良く見られる現象です。シーベースではこの工程をきちんと行うために美しく仕上がるだけでなく長持ちします。
 棟板金の釘浮きはハンマーで打ち込んで釘頭をコーキングで留めます。釘浮を放置したり、ただ打込んだだけだと徐々にまた抜けて来ます。すると雨水が釘を伝って板金内部の貫板(厚さ約12mmの杉板)に染み込み木を腐らせてしまいます。また強風に煽られて棟板金そのものが捲れたり飛ばされたりする事が有るので注意が必要です。
 これ等の補修を行った後、屋根全体はエスケー化研株式会社のクールタイトシリコン/CLR-110スレートブラック(黒色)で塗りかえます。
 これは遮熱塗料なので太陽光の反射率が高いため、建物内部に熱さが溜まりにくい性質が有ります。僅かですが室温を下げてくれます。屋根材の太陽光と熱によるダメージも軽減されます。またこの塗料はさいたま市より補助金が支給されるため僅かですがお客様のご負担も減る製品です。
 屋根の上裏は塗装の剥離が見られました。上裏と言うのは屋根を載せるための野地板の裏側の事です。ここはケレンしてからクリーンマイルドシリコンで塗りかえます。
 破風・鼻隠はセメント板製で雨水の影響によりジョイントに隙間の発生や変形もしていました。また雨水を吸ってしまったため塗装膜の剥離も起こっていました。
 隙間をシーリングの後、ケレンしてからクリーンマイルドシリコン/白色に近いライトグレーで塗りかえます。
 軒天はケイ酸カルシウム板で、外壁との取合部分には隙間が有りました。この隙間から侵入した雨水が内部でカビたためか、それが抜け出ようとした黒ずみが目立ちました。
 隙間を補修してから日本ペイント株式会社のケンエースGⅡ/艶消しの白色で塗りかえます。
 外壁は2種類の窯業系サイディング材です。窯業系サイディングと言うのはセメントと繊維質を混ぜた原料を板状の型でパターンの凹凸を付けて圧縮し、高温・高圧の中で固めた物です。焼いて作るものではないため湿気で変形したり吸水で脆くなったりします。
無塗装の物、着色した物、インクジェットで様々な色や模様を付けたデザインの美しい物(意匠サイディング)等が有ります。
 外壁にで来たひび割れはコーキングで埋めます。H様邸の外壁は片方が単色でもう片方は意匠サイディングでした。単色部分は日本ペイント株式会社のパーフェクトトップ/ND-503 白色に近いクリーム色で塗りかえます。
 意匠サイディング部分はやや変色は有るものの然程目立たないので同社のUVプロテクトクリヤーで塗りかえます。UVプロテクトクリヤーはサイディング外壁の美しいデザインや色彩を生かすための透明な塗料です。耐候性に優れ、紫外線吸収剤の働きで色あせも軽減します。また汚れに強く防藻・防かび性も備えた透湿性の塗料です。塗料が外壁に浸透するため褪せていた色彩も驚くほど美しく蘇ります。変色が進んでいる箇所は透明なこの塗料で塗った場合、そのまま出てしまいます。
 コーキングは外壁の縦目地も窓周りも全滅状態で外壁のジョイント縦目地は内部のジョイントハットが露出していました。虫歯に例えると表面のエナメル質が傷んで、象牙質も浸食され神経まで侵されている状態でした。
 これ等の部分はオート化学工業株式会社のオートンサイディングシーラントで打替を行います。
 バルコニーはFRP(繊維強化プラスチック)防水でした。基材には問題が有りませんでしたがトップコートは寿命が来ていました。ここは東日本塗料株式会社のAUコート/フォックスグレーで塗りかえます。これは防塵塗料なので一般的なトップコートよりも丈夫で長持ちします。
 樋はジョイント部分に隙間が有り雨水が流れ出た痕が見られました。材質そのものも脆くなって来ていました。これは加水分解によるものです。加水分解と言うのは水と反応して分解を起こしてしまう事で、空気中の窒素、紫外線、微生物、空気に含まれる水分等で起きてしまいます。出来れば10年程度の間隔できちんと定期的に塗装を行えば家と同じ位の期間使用できるのですが脆くなってしまうと強風に煽られたり雪の重みで割れてしまう事が有ります。樋の交換費用は足場代も含めると50~60万円程度掛かります。
 樋はジョイントの隙間をコーキングで補修してエスケー化研株式会社のクリーンマイルドシリコン/白色に近いライトグレーで塗りかえます。
 シャッターボックスもスチール製なのでクリーンマイルドシリコン/サッシの近似色で塗りかえます。
 水切も変色が見られました。こちらもクリーンマイルドシリコン/白色に近いライトグレーで塗りかえます。
 着工は4月5日に決定しました。どうぞ宜しくお願いします。